ナット・ファクソン,ジム・ラッシュ監督作「プールサイド・デイズ」("The Way Way Back" : 2013)[BD]

夏休みをビーチで過ごす事になった内向的な少年が、思いがけずプールで働く事になり、成長していく様を描くコメディ・ドラマ作品。

14歳の内向的な少年ダンカンは、離婚した母パムと暮らしていた。パムには交際中の恋人トレントがいたが、ダンカンはトレントを快く思っていなかった。またトレントの娘ステフとも反りが合わなかった。パムがトレント達と夏休みをケープコッドの海沿いの町で過ごす事になり、ダンカンも不本意ながら付いて行く事になった。道中、トレントはダンカンの男らしくない性格を詰る。

ビーチハウスに到着すると、隣人のベティが出迎える。ベティもパムと同様、離婚しており、長男チャーリー、長女スザンナ、次男ピーターと共に暮らしていた。ハウスに着くや否や、パムとトレントはダンカンをそっちのけでイチャつき始め、ダンカンは早くも居場所を無くす。ダンカンは似た境遇同士のスザンナと意気投合し、以後、少しずつ親しくなっていく。

パムはトレントとその友人キップ、ジョアンらと遊びに出かける事が多く、ダンカンは自転車で周辺の散策を始める。町のダイナーに入ったダンカンは、ビデオゲームに興じる陽気な男オーウェンに会い、言葉を交わす。翌日、ダンカンは地元のウォーターパーク「ウォーターウィズ」を訪れる。そこで再びオーウェンと出会す。ダンカンはオーウェンがウォーターウィズの従業員である事を知る。帰路に就いたダンカンは、疎外感を覚え、パム達が寝静まる夜遅くまでハウスに戻らなかった為に、トレントに窘められる。

翌日、再びパークを訪れたダンカンはオーウェンに気に入られる。オーウェンは施設を案内し、同僚のルイス、ケイトリン、ロディらを紹介する。パークには名物施設のデビルズピークというウォータースライダーがあり、オーウェンはかつてチューブ内で人を追い越した伝説を実しやかに語る。ダンカンはオーウェンに勧められ、スライダーを楽しむ。オーウェンはダンカンをパークでバイトする様に誘う。

ビーチでパーティがあり、ダンカンは渋々参加するが、母がトレントらと共に大麻に興じているのを知る。ダンカンはスザンナに連れられ、浜辺で花火を見ながら、お互いの境遇を語り合う。ダンカンは父親が恋人とサンディエゴで暮らしている事を打ち明け、いつか父に会いに行きたいと話す。スザンナはダンカンが毎日自転車でどこに行っているのか尋ねる。その直後、ダンカンはトレントとジョアンがイチャついている現場を目撃し、2人が浮気していると確信する。パムはダンカンの異変を察知し、トレントを疑い始める。

翌日、ダンカンはパークでバイトデビューを飾る。ダンカンはオーウェンに、プール傍でダンスに興じ騒いでいる若者グループらを鎮めるように任される。不慣れでぎこちないながらも、騒ぎを鎮めたダンカンは、「ポップンロック」の異名が付けられ、従業員達に愛される存在となる。以後、ダンカンはパークでの仕事を通じて、少しずつ逞しくなっていく。

雨の日、パークが休業となり、ダンカンがハウスにいると、パムとトレントが口論になる。翌日、ダンカンがパークに向かうと、スザンナがこっそり後を追って来る。オーウェンは2人を冷やかし、より親密にさせようと促す。その日、トレントはパムらを置いて外出し、遅くまで帰ってこなかった。夜中に戻ったトレントは、キップと船にいて時間を忘れたと説明し、パムを宥める。

翌晩、浜辺のパーティの席で、キップは船が故障中である事を明かす。ダンカンがトレントの浮気を認めるようにパムに迫った事で、ダンカンとトレントが一触即発の状態となる。ダンカンが父親と暮らしたいと告げると、父親にとってダンカンは邪魔者だとトレントが言い放つ。ショックを受けたダンカンをスザンナが慰めに向かう。ダンカンは衝動的にスザンナにキスをしようとするが、拒まれてしまう。ダンカンは逃げ出すように浜辺を離れ、ピーターを連れ、パークに向かう。パークでは従業員らにより、ルイスの送迎会が行われていた。ダンカンとピーターは輪の中に入り、朝まで盛り上がる。ダンカンはどこにも居場所が無く、パークにずっと留まりたいとオーウェンに告げるが、落ち着くには早いと諭される。更に、トレントに人間性を否定された事を打ち明けると、オーウェンは他人の尺度を当てにする必要は無く、十分に立派だと元気付ける。

ハウスに戻ったダンカンは、急に帰宅する事になり、身支度する様に告げられる。パムは大人の事情でトレントと別れないとダンカンに告げる。ハウスを発つ際に、スザンナはダンカンにキスをして見送る。スタンドで給油中に、ダンカンは車を抜け出し、パークに向かう。驚いたパムらはダンカンを追う。ダンカンはスライダーで追い越しに挑戦する意思をオーウェンに告げ、パムらの目の前で見事成功する。パムはダンカンの見違える様な成長ぶりに驚く。ダンカンはオーウェンに感謝と別れを告げ、パークを後にする。車内でパムはトレントの隣からダンカンの隣に移る。

 

ビーチでのひと夏のほろ苦い経験が、少年を少しだけ大人に成長させるというハナシ。軽いノリのコメディなのだが、離婚した母親の交際する男との確執だったり、チャラいながらも人情味の厚いメンターの様なオッサンとの出会いだったり、少しだけ年上の少女との淡い恋だったりと、青春モノの要素が非常にバランス良く盛り込まれていて、予想以上に面白かった。こういう鑑賞後感は何度味わっても良いモノだ。トレント役のスティーヴ・カレルが珍しくちょいワルな風貌で新鮮。スザンヌ役のアナソフィア・ロブは本作で初めて意識して見たが、これからハネる女優かも知れない。低予算系だが、結構魅力的な役者が揃っているんだよね。

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